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霊柩車と寝台車の違いは何?霊柩車・寝台車を手配する時に注意すべき4つのポイントとは?

  • 更新:2023/12/28
  • 公開:2023/1/13

このような方に読まれています

  • 病院から搬送の準備を促されている
  • 霊柩車と寝台車の違いを知りたい
  • 搬送の手配とは

霊柩車や寝台車は故人さまを乗せて走る車のことです。

一方、同じ役割を持つもう1つの車である「寝台車」はあまり聞きなれない言葉かもしれません。

本記事では、霊柩車と寝台車の基本情報や霊柩車の種類、手配する際の注意点についてご紹介します。

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霊柩車とは?

まずは霊柩車について解説します。

故人さまを斎場から火葬場まで搬送する車

霊柩車は、斎場や自宅といった葬儀を執り行う会場から、火葬場に向けて故人さまを収めた棺を運ぶ車のことを指します。

葬儀場から火葬場までを走る霊柩車は、外装に純和風の豪華な装飾が施された「宮型車」と、見た目が高級外車とあまり変わらないシンプルな「洋型車」があり、近年では洋型車の利用が大半を占めているようです。

現在の法律では、ご遺体は貨物として取扱われるため、霊柩車は貨物車両と同じく「一般貨物自動車運送事業」の許可を得なければ運行することができません。

霊柩車と寝台車はほぼ同じ意味

「寝台車」は、病院や自宅から斎場までの移動に使われます。

実は遺体を運ぶという役割では、霊柩車と違いはありません。寝台車には「車体に装飾が少ない」「棺ではなくストレッチャーを乗せる仕組みがある」「救急車のようなバンタイプ」といった特徴があり、役割は同じでも霊柩車と寝台車は区別されます。

寝台車の方が利用する場合の料金が安いため、近年は霊柩車を使わずに全ての搬送を寝台車のみで済ませるケースが増えています。

霊柩車は必ずしも使わなくてもよい

遺体を自家用車で運ぶことは、法律上は全く問題ありません。

そうは言っても、死亡診断書を持たずに遺体を自家用車で運んだ結果、警察とトラブルになってしまったという事例もあります。

死亡診断書は遺体を運ぶ際に必須の書類でありませんが、自家用車を用いる場合は誤解を防ぐために持っていると良いでしょう。

しかし、故人の最期を気持ちよく送り届けるためには、許可を受けた葬儀社の霊柩車や寝台車を利用することを推奨します。

霊柩車の種類

次に、霊柩車の種類について見ていきましょう。

種類によって料金が異なるため、霊柩車を手配する際の参考にしてください。

現在主流のリムジン型霊柩車

リムジン型霊柩車は洋型霊車とも呼ばれ、全国の葬儀社が保有している霊柩車の中で最も多い種類です。

火葬場までの移動時に目立たちにくいという理由から普及しました。

「霊柩車=不吉」という印象を避けるため、近隣住民に配慮してリムジン型のみ受け入れる火葬場もあるそうです。

コストパフォーマンスに優れたバン型霊柩車

バン型霊柩車は年々利用数が増えている新しいタイプの霊柩車で、霊柩車と寝台車の機能を両方備えています。

そのため、リムジン型や後述する宮型と比較すると非常にコストパフォーマンスに優れています。

また、国産車をベースにした車両が多いため、街中で運行していても目立ちません。

姿を消しつつある宮型霊柩車

宮型霊柩車は車体後部の派手な「宮」が特徴です。

霊柩車といえば宮型霊柩車のイメージが強くありますが、利用台数は年々減少しています。

特徴である派手な装飾が忌避されるようになったことに加え、葬儀社の低価格競争でリムジン型・バン型の料金が安くなったことや宮部分の修繕費が高額なことも要因となり、全国の葬儀社から宮型霊柩車は姿を消しつつあります。

霊柩車・寝台車手配の注意点

霊柩車の目的や種類は時代とともに移り変わります。ここでは霊柩車や寝台車を葬儀社で手配する際の注意点を解説します。

料金表がある

霊柩車・寝台車の運賃・料金は、国土交通省が定めた料金表によって規定されています。

タクシーの料金システムに近く、「基本料金+走行距離」で運賃が計算されます。運

賃に加え、霊柩車・寝台車固有の料金加算として、遺体を運ぶ際に使う消耗品などの諸費用を別途支払う必要があります。

料金は葬儀プランに含まれるケースが多い

多くの葬儀社が、葬儀プランの中に霊柩車・寝台車の利用料を含めています。

故人が亡くなった悲しみの中で細かい料金表に目を通すのは難しいかもしれませんが、後々利用料が別途請求されることを防ぐためにも確認を怠らないようにしましょう。

参列者の移動のタクシー・バスの手配も忘れずに

霊柩車だけではなく、遺族・親族が火葬場までに乗る車の手配も忘れずに行いましょう。

この場合も葬儀社としっかり打ち合わせをしておく必要があります。

移動用に手配する車は、タクシー1台とマイクロバス1台が一般的です。
火葬場までの移動に自家用車を利用しても問題ありません。

追加料金が発生することも

霊柩車・寝台車も、タクシーと同様に深夜割増や早朝割増といった追加料金が発生します。

また、斎場からの出発が遅れた場合や、葬儀社の駐車場から斎場までの移動料金など様々なケースで追加料金が発生することがあるため、想定外の出費とならないように事前にしっかりと確認をとっておきましょう。

まとめ

霊柩車と寝台車の違いをお分かりいただけたでしょうか。

今回ご紹介した内容のうち、「寝台車は霊柩車としても使うことができる」「寝台車の方がコストパフォーマンスに優れている」、この2点だけでも覚えておくと、いざというときに役立つでしょう。

霊柩車は故人にとって最期のドライブになるので、できるだけスムーズに快適に送ることができるよう、霊柩車や寝台車を検討してみてはいかがでしょうか。

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