お墓掃除の持ち物
お墓掃除をする時に特別なものを用意する必要はありません。100円均一などでも全て揃えることができますが、ホームセンターなどに行けば「お墓掃除用セット」として売られている場合があるので、初めて購入する際は便利でしょう。
基本のアイテム
お墓掃除の際に必要な基本的なアイテムは下記のとおりです。
・タオルか雑巾
・バケツ
・スポンジ(柄付きだとより便利)
・ゴミ袋
これら4つがあればお墓の掃除には困りません。
急にお墓参りに行くことになったり、掃除道具を揃える時間が無かったりした場合は、最低限この4つは持っていきましょう。
あると便利なアイテム
基本のお掃除アイテムに加え、下記のアイテムがあるとお墓掃除の際に重宝します。
・歯ブラシ
・鎌や桑
・刷毛(はけ)
・ザル
・墓石用洗剤
・軍手
・トング
上記の中でも特に便利なのが軍手です、軍手は手の保護になるだけでなく、ちょっとした汚れであれば直接落とすこともできるのでおすすめのアイテムです。
また、この他にも季節に応じて、夏場には蚊に刺されないように虫除けスプレーや熱中症対策に帽子や飲み物を、冬場には冷たい水で手がかじかまないようにゴム手袋を持参すると良いでしょう。
お墓掃除の手順
お墓掃除の基本的な手順は以下の通りです。
1. 手を合わせて合掌する
2. 敷地内を掃除する
3. 水を使わない範囲で墓石を掃除する
4. 水や洗剤などを使って墓石を洗う
5. 墓石についている水分をよく取る
忘れがちですが、掃除をする前にまずは手を合わせて合掌しましょう。手の合わせ方は、右手と左手の指を重ね合わせる方法が一般的です。
次に、墓石を掃除する前に敷地内にあるゴミや雑草を処分してから墓石の掃除に移ります。墓石は特殊な加工がされているため、掃除の仕方を間違えると欠けたりキズができたりしてしまうため注意が必要です。
水や墓石用洗剤を使って丁寧に磨き、最後に墓石についている水滴をタオルなどで拭き取れば完了です。特に敷地内の掃除と墓石の掃除は迷う方の多い部分なので下記で詳しく解説します。
敷地内の掃除
敷地内の掃除として、まずゴミや雑草が生えていないか確認します。ゴミはトングや軍手をした手で取り除いてゴミ袋へ入れましょう。
雑草は見た目の景観を損なうだけでなく、近隣の方や他にお墓参りに来る方の迷惑になるので、鎌や桑などを使い効率的に取った上で、軍手をして手できちんと取り除くことが大切です。
雑草を生えづらくするために玉砂利を敷いているお墓を多く見かけますが、この玉砂利は洗うことができます。ザルなどを使って玉砂利についているドロや苔を取り除くことで、見違えるほど綺麗になりお墓全体が明るく見えます。
玉砂利の掃除は一苦労ですが、効果は大きいので試してみることをお勧めします。
墓石の掃除
墓石は天然石でできているため非常にデリケートなものです。墓石のコーティングが剥げないように工夫された墓石用の洗剤もあります。
手順としては、まず刷毛を使って墓石に付いているチリやゴミを取り除き、その後に水を含んだスポンジで擦るように汚れを落としていきます。
こびりついた汚れを落とすために金だわしなどを使用すると、墓石に傷がついてしまうので使わないようにしましょう。彫られた文字の部分については、歯ブラシなどを使い、力を入れすぎず丁寧に汚れを落とします。
その後水洗いをして、仕上げに墓石に付いた水滴をタオルや雑巾などで拭きます。墓石は水分を吸い込む性質があるため、汚れた水滴がついたままだとシミの原因になりかねません。水分を残さないようにするのが大切です。
注意するポイントとコツ
お墓掃除の注意点として、以下の2点が重要です。
まず、墓石を水洗いする際は綺麗な水を使用しましょう。汚れた泥水などで洗うと後々シミの原因になってしまいます。
また、お寺にある備え付けのゴミ箱はできるだけ使わないようにしましょう。お墓掃除をした人全員がこのゴミを使用していると、場合によってはゴミで溢れかえってしまいます。自分のお墓で出したゴミは、ゴミ袋へ入れてきちんと持ち帰るのがマナーです。
お墓掃除のコツも2点あります。
まず、各掃除道具を場所に合わせて効率良く使うということです。大きな面積を掃除するのに小さな道具を使ったり、細かい所を掃除するのに大きなスポンジを使ったりしていては非効率です。道具を使い分けて効率的に掃除しましょう。
また、分担して掃除をすることも重要です。家族で分担して掃除をすることは、一人ひとりの負担が少なくなるだけでなく、故人の供養という意味でも望ましいことでしょう。
まとめ
今回はお墓掃除に必要なものや手順、そしてちょっとしたコツをご紹介しました。お墓参りはいつ行っても良いものです。
またもちろん回数の制限もないので、少し気候が良くなったら、少し時間に余裕が持てたら、ぜひお墓参りをしてみましょう。