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密葬と家族葬とはちがうもの?

  • 更新:2023/12/29
  • 公開:2023/1/25

このような方に読まれています

  • 身内だけで行う葬儀が「家族葬?」
  • 「密葬」は誰でもできるの?
  • 「家族葬」は「密葬」ではないの?

身近な方が亡くなると、色々と手続きをしたり、訃報の連絡をしたりと慌ただしくなります。
その中でも特に頭を悩ませるのが、お葬式の形です。

故人が悔いなく現世を後にできるように、心を込めて送別したいと思うものの、故人の知人はどこまでの知り合いを呼ぶべきか、人数はどうするか、親族は何親等まで声をかけるべきかなど、悩ましいことがたくさんあります。

葬式にはいくつかの流れを選ぶことが出来、参列人数や予算に合わせて自由に形式を選ぶことができます。

メジャーなものとしては、家族葬・密葬・直葬が挙げられます。家族葬は家族のみの葬儀、直葬は儀式なしの葬式、とイメージがわきますが、密葬とはどういったものでしょうか。

一般的に密葬を正確に理解している人はそう多くはないでしょう。そこで本記事では、特に理解度の低い密葬についてご紹介します。

密葬とは

密葬とは、故人の親族や親しい知人のみで開催する葬式です。

密葬という言葉には二つの意味があり、一つは、参列者は葬式の開催を秘「密」にするということ。もう一つは、親族や非常に親しい方のみで「ひっそり」故人を送るということです。

実はあまり知られていませんが、密葬は本葬と言われる一般参列者向けの葬儀とセットで行う前提となります。

家族を中心としたひっそりとした葬儀の後で、より広範な関係者の方々を呼んで本葬を行います。
芸能人が亡くなった際、ニュースなどで「葬儀は密葬で行い、後日お別れ会を執り行う」とよく聞くと思います

その形式からして、交友関係が広い経営者や著名人などが亡くなった時に密葬として葬儀をお行われることが多くなります。

家族葬と直葬について

序盤で触れたとおり、葬式には他にもいくつかの形式があります。

その中の代表格が家族葬と直葬です。
どちらもその名前は聞いたことがありますが、ちゃんと説明できるかと言われると難しく感じます。
ここでは家族葬や直葬とはどんな葬式か、そして密葬とはどのように違うのかをご紹介します。

大きな違いは秘密性?

家族葬と密葬の違いは、密葬の定義にも関わる二つの点にあります。本葬を行うのか否か、という点も提議に含まれます。
※本葬とは、家族以外の参列者が大勢いらっしゃる葬儀のこと。

一つは秘密性です。
家族葬では、知人など故人の関係者にも訃報をお知らせした上で、親族とごく一部の知り合いのみ、お呼びしていない方の参列はお断りすることと周知したうえで葬儀を執り行います。

一方で密葬では、参列していただく方にしか葬儀の日程を知らせず、文字通り密な形で葬儀を執り行います。
ただし、後日改めて本葬を行うことで、大勢の参列者を招きます。

直葬とは

最近、家族葬と並び馴染みが出てきている「直葬」。
直葬とは通夜や告別式などの宗教的な儀式を省略し、直接火葬をする流れです。

葬式の費用の多くは告別式や通夜の場所代や献花代が占めているため、これらを省略することで葬式費用の大きな節約ができます。

その簡便性とコストパフォーマンスから近年増加傾向にありますが、一方で火葬までの時間が短いため、故人とのお別れの時間が十分に取れないというデメリットもあります。

密葬が用いられるケース

それでは密葬が用いられるケースはどんな場合でしょうか。
密葬は本葬とセットで用いられる形式のため、親族以外で本葬に招待できる関係者が多くいる場合に選ばれます。
芸能人や著名人の葬式を例に挙げると分かりやすいでしょう。

いくら著名人とはいえ、家族はじっくり時間をとって親密な別れを告げたいはずです。そんな時はまず密葬を行います。
その上で、本葬に招待したい方々には別の招待状を出して参列してもらうのです。本葬は大々的にやってもあまりおおきな規模でなくても、どちらでも問題ありません。

密葬の流れ

続いて、密葬の流れを見ていきましょう。密葬と言っても、流れ自体は一般葬と変わりません。
お通夜から始まり、葬儀、告別式、火葬の順に進めていきます。少し迷うのが密葬に呼ぶ方々の範囲設定ですが、いとこの兄弟、そのまたいとこなど、親族といっても範囲はまちまちです。

その位置付けからして、密葬は非常に親しい関係の人たちのみで執り行うことが一般的です。そのため、特別に親しい親族だけであったり、親族でも第三親等までであったり、状況に応じて様々な線引きがあります。

まとめ

人は必ず死にますが、どのように悔いなく送り出せるかは生きている人間次第です。

どんな葬式でも、故人の遺志や好みを尊重して葬式の形式も柔軟に変えていくことができます。

故人の交友関係が広く、弔問も多いことが予想されるが、親族でもじっくりお別れがしたい。そんな方には本日ご紹介した密葬が適しているかも知れません。

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