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音楽葬をご存知ですか?音楽が好きだった方を見送るために!

  • 更新:2023/12/29
  • 公開:2023/2/27

このような方に読まれています

  • 多様性のある葬儀を検討したい
  • 生前は音楽がとても好きだった方の葬儀
  • 音楽葬を行いたいが、デメリットはある?

人生においてあまり経験することのない葬儀の場。その中でも特に経験する機会が少ないであろう葬儀のスタイルの一つに、音楽葬というものがあります。

あまり聞きなれない言葉なので、音楽葬と一般的な葬儀の違いが分からないという方は少なくありません。

この記事では、そもそも音楽葬とはどのような葬儀なのか、そのメリットとデメリットに焦点をあてて詳しく解説します。

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音楽葬とは

音楽葬では、通常の葬儀におけるお経のかわりに故人が好きだった音楽を流したり、生演奏を行ったりして故人を送ります。
音楽葬は特定の宗教に拠らない無宗教儀式として行われることが多く、その点においては一般葬と性質を異にしています。

音楽葬では様々な場面で音楽が流れます。主な場面は以下のとおりです。

1. 参列者が着席し式の開始を待つ間に行う事前演奏
2. 喪主が葬儀開式の挨拶を行う開式の辞
3. お経の代わりに行う黙祷
4. 蝋燭に火を灯す献灯
5. 故人が最も好きだった音楽を演奏する黙奏
6. 故人に送るお別れの言葉
7. 故人の生前の友人らによる弔電朗読
8. 故人に対して花を供える献花
9. 故人に対して香を焚く焼香
10. 葬儀に参加した参列者に感謝を伝える喪主の挨拶
11. 喪主が葬儀閉式の挨拶を行う閉式の辞
12. 葬儀の終わりを知らせる後奏
13. 故人を火葬場に移送する出棺

音楽葬にて用いられる音楽

音楽葬で流す音楽のジャンルに制限はありません。用いられることが多い音楽のジャンルは、クラシック、洋楽、邦楽です。

生前に故人が希望した音楽であれば、ロック、J-POP、アニメソングなど、その他のジャンルも自由に流せます。ただしあまりにもアップテンポな音楽を流すと葬儀の雰囲気を壊すことに繋がってしまう場合があります。

葬儀の雰囲気を壊したくない、でもアップテンポの音楽を用いたい、という場合は、プロの奏者や楽団に生演奏を依頼すると良いでしょう。
生演奏であれば葬儀に適したアレンジで演奏してもらうことが可能です。また、荘厳な曲や落ち着いた曲が収録されている音楽葬用のCDもあり、生演奏を依頼する代わりに用いる方も多い方法です。

音楽葬のメリット・デメリット

音楽葬は何よりも自由度が高いというメリットがありますが、一般的な葬儀と違うということでデメリットもあります。メリットとデメリットを理解した上で、音楽葬を行うかどうか判断することが重要です。

メリット

音楽葬のメリットは、葬儀中に流す音楽によって故人の性格や雰囲気などの特徴を表現できることです。ジャンルを気にせず故人が好きだった音楽や故人のイメージに沿う音楽を流すことで、生前の故人らしさを出した葬儀を行うことができます。

また、参列者に印象深い葬式として記憶に残すことができます。匂いや音楽は昔の記憶を呼び戻すアイテムとして効果が高いことで知られています。葬儀に用いた音楽は参列者の心の中で特別なメロディーとして残り続け、その音楽を聞くたびに故人を思い出すことができるでしょう。

その他、音楽葬は葬儀の準備の際にものメリットがあります。音楽葬は一般的な葬儀とは違い家族で葬儀の内容を決めることになります。

そのため、葬儀の内容を考える時間、すなわち家族と関わる時間が増え、普段遠く離れているメンバーも故人を快く送り出すという共通の目標へ向けて互いに協力し密にコミュニケーションを取ることができます。家族の結束が強まるだけでなく、葬儀が終わった後も故人を家族の手で送り出せたという充実感を得やすいのもメリットの一つです。

デメリット

音楽葬の最大のデメリットは、年配の方から理解を得ることが難しいという点です。一般的な葬儀に慣れている年配の方にとって、自由度の高い音楽葬は馴染みがなく理解されにくいことが多いでしょう。

また、音楽葬は参列する機会が少なく、式の内容や香典などについて参列者が戸惑ってしまうことが多くあります。そのため、一般的な葬儀を行う以上に、丁寧な心配りと細やかな気遣いが大切になります。

なお、葬儀を行う式場によっては音楽を流せない場合もあります。式場が音楽を流せない主な理由としては、同じ建物の中に複数の式場を備えており他の葬儀に迷惑がかかってしまうからということが挙げられます。

音楽葬の注意点

音楽葬を準備する際は用意する音楽の数に注意しましょう。1~2曲しか準備していないと、葬儀の間に同じ曲を繰り返し流すことになってしまいます。

葬儀の場面に合わせて流す音楽を切り替えられるよう、10曲ほど音楽を用意すると良いでしょう。

葬儀場で流す音楽によっては、日本音楽著作権協会に使用する音楽の使用料を支払う必要がある場合があります。著作権のある音楽は使用料を支払わなければなりません。

使用料を支払うのは営利目的として会場内に音楽を流す葬儀場事業者になるため、葬儀場が日本音楽著作権協会と音楽使用の契約を結んでいるかどうか確認しましょう。

音楽葬の費用の相場

音楽葬の相場は大体40万円~100万円です。音楽葬の費用は葬儀の規模だけでなく内容次第で大きく変わります。

具体的には、葬儀中に流す音楽を用意したCDで流すかプロの奏者や楽団に生演奏を依頼するかで変わります。CDを選べば、臨場感は劣るものの費用を抑えることができます。

一方、生演奏を依頼すれば、葬儀の空気に沿った演奏を行えるものの費用は高額になります。先に予算を決めてから音楽葬の内容を決めると良いでしょう。

まとめ

この記事では、音楽葬とは何か、どのようなメリットとデメリットがあるか、そして費用の相場を解説しました。

音楽葬は自由葬ですが、故人を想って送り出すという点では一般的な葬儀と変わりません。音楽が大好きだった故人を送る際は、ぜひ音楽葬を検討してみてはいかがでしょうか。

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